書籍紹介「ファラデーが生きたイギリス」
イギリス訪問前この国についての本を読みあさった。イギリスは伝統のある国とはいいながら具体的なイメージがわかない。いろいろな角度から光を当ててみた一つがある人物を通してその国と時代を見てみるということである。
書店で自然科学関係のコーナーをのぞいていたところおもしろそうな本に出会った。
書名:「ファラデーが生きたイギリス」
著者:小山慶太
出版社:(株)日本評論社
マイケル・ファラデーという人物について著者の小山氏は書いている。
一般に歴史上の天才たちは皆、輝かしい業績に包まれ、それぞれ魅力的である。しかしそれだけにあくが強く人間としての評価は毀誉褒貶あい半ばする例が少なくない..
そうした中、本書の主人公ファラデーは高潔な人柄で知られ世俗の栄誉に淡々とした生き方を貫いた希有な存在であった。清貧に甘んじ科学の研究と啓蒙にひたむきな姿はある種のさわやかさを感じるほどである。
この本は7章からなっている。1、2章で時代背景と生い立ち、3、4、5章でその仕事ぶり、6章では「清廉高潔の人」として個人的な生活ぶり、最終章では現代物理学とのかかわり、という構成である。わたしは6章から読み進んでいった。
ティンダルという人が書いた伝記の一節に
鍛冶屋の息子で製本屋の小僧であった彼が、生涯かけて15万ポンドの財産か一文にもならない科学か、どちらを採ろうかと考えたのはもっともですが、彼は後者を選びました。そうして貧しく死んでゆきました。しかしながら、彼は四十年わたってイギリスの科学の名を諸国民の間に高くしました。
仕事内容については理系、技術系以外の方々には取っつきにくいかもしれないが、わたしにとってはその仕事ぶり、そしてその生き方に感動したのである。
実際、イギリスのロンドンを訪問したときファラデー博物館を訪問し、大いに感動して帰ってきた。このときの様子はわたしの別のブログで公開している。
http://nasan.cocolog-nifty.com/henachoko/2005/08/post_4a7b.html ファラデー記念館
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