ランチェスター戦略(1)
わたしは36歳の時それまで勤めていた会社をやめて独立しました。資産もない、人脈もない、何もない。あるものといえば電気の資格と10年間の勤務で身につけた技術だけでした。悶々として一晩中考えて出した結論は「一度しかない人生をこのままで終わっていいのか。良くも悪くも自分の人生だ、自分の責任で生きていこう」というものでした。
そういう状態でしたので何もかもが手探り状態でした。そんな中、書店で「ランチェスター弱者必勝の戦略」という一冊の本に出会ったのです。著者は福岡の竹田陽一という経営コンサルタントでした。内容はそんなに高尚なことではなく、戦略には強者の戦略と弱者の戦略がある。零細企業の業績は社長の戦略実力で決まる。年間に何時間働くべきか、そしてどの分野にいくらの時間を当てるべきかということが書かれていました。私が技術者であったこともあり、具体的に数字で示したあったので非常に分かりやすいものでした。わたしはできることからすぐ実行しました。まず顧客や知り合いの人間にはがきを出すことにしました。毎月、顧客向けにレポートを作成、郵送しました。とにかく接近戦を実行したのです。
戦略の勉強を本格的にやったかどうかといわれればほめられるほどではありません。ただ実行できるところはすぐ実行してゆきました。競争相手らしい競争相手がいなかったということもあり、3年くらいで自分の仕事は一応の軌道に乗ることができました。
企業の販売戦略とは違いますがこの竹田陽一氏のランチェスター弱者の戦略は個人としての生き方でも大いに有効であるということを身を持って体験したのでした。考えてみれば中小、零細企業の経営者、あるいは個人事業主にとって企業経営とは個人生活と表裏一体のものですから当たり前といえば当たり前なのかもしれません。
わたしが読んだころはビジネス社から出版されていましたが現在ではサンマーク出版から文庫本として出版されています。下記は同書のアマゾンでのURLです。
ランチェスター戦略というか竹田氏のランチェスター戦略とわたしの生き方についてはこれから時々触れていきたいと考えています。
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